わかば音楽教室のご案内
１９６９年に音楽教育、特に入門期の教え方に疑問を感じた、一人の若い音楽家が 海を渡り、ハンガリー、のブタペストに行きました。

何に疑問を感じたかと言うと、自分は専門家としての教育を受けて、それには大変感謝しているのですが、いざ自分が教える立場になってみると、多くの生徒さんは趣味として、あるいは、学校で、の授業がよく分からないから習いに見えるのが殆どでした。当然、興味も目的も違うのに、専門家用の教材、や生徒さんに対する教える側からの要求などは、当然違同じでは、いけないのに、自分はその点に関して、はまるで、無知でした。現在でこそは、入門書も沢山の種類が出版されていますが、当時は教材も少なく、選択する事も出来ませんでした。

丁度その頃の事、ハンガリーから、子供の合唱隊が来日し、各地でコンサートが催されました。大変素朴で所謂大人のプロのコーラスの様に、完成された、ものではなかったのに、大変な感動を客席の皆さんに伝えられた、という事。ここで改めて自分の無知さにショックを受けました。これはぜひ、どの様な教え方をしているのか、ぜひ見てみたいとかんがえてブタペストに駆け込みました
そこでは、まず生徒さんに興味をもってもらう事を第一に考え、その上で自国の伝統を重んじた、音楽創りがされていました。無理に訓練させたりせず、学びたい気持ちをもったら、子供達が、自然に練習する様になります。極端な言い方をすれば、自分で訓練していると言う意識なく、練習し、進歩も出来るのです。また音楽の要素の一つである、アンサンブルとしての合唱を取り入れていることでした。これは大変参考になりました。
現在の当教室の方針はこの考え方を取り入れて、友達同士、或いは親子、での連弾による アンサンブルや合唱、他の楽器とのアンサンブル等、小さい子供さんから、社会人の生徒さんまで幅広い年齢層の方が嬉々として、まなんでおります。